決算後の騰落率 PFE +1.97%
今期はパクスロビドが好調でしたが、コロナは収束傾向でガイダンスは悪かったです。
過去は新薬を会社丸ごと買収して成長してきましたが、2021年はスイスのロシュを抜いて一気に世界1位の売上の製薬会社になりました。売上の増減率がすごいです。 コロナのワクチンや飲み薬は大統領が率先して営業活動していたようなものでしたから一気に成長していました。 そこに食い込む企業としての力はすごいです。
昨年末まではコロナのワクチンや飲み薬が業績を牽引し、怒涛の上昇を見せましたが、高値の62ドルから50ドル付近まで下落しています。
元々コロナ直前はマイナス成長だったので、コロナが落ち着いてきたら売られる懸念がありましたがどうなったか見てみましょう。
<決算結果>
🌟飲み薬のパクスロビドが好調!
⭕️EPS1.62(予1.47)
⭕️売上257億ドル(予23.86) yoy+77%
うちワクチン 149億ドル yoy+205%
パクスロビド 15億ドル
パクスロビド はコロナ感染初期の飲み薬で入院、死亡のリスクを90%低減します。米政府はコロナ対策の柱にしています。
最初に出たメルクのモラヌピラビルは30%なのですごい効果です。
米国でのパクスロビッド処方は、2月下旬の週約8,000人から4/22までの1週間で約80,000人に増加しました。10倍です。
まだまだコロナ感染者は多いですね。
米国は合計2,000万コースを注文し、最初の1,000万は6月に完了し、次の1,000万は9月に予定されています。
<見通し>
コロナ関連の2022年通期の売上高見通しは据え置き。
コロナワクチン投入以降初の据え置きで、新規契約がなさそうなため、成長鈍化の可能性があります。
当然、売上はワクチン接種割合が増えれば少しづつ減少していきます。
CEOは米国でパクスロビドの使用は大幅に増えているとし、感染拡大した国からは多くの供給を求められていると説明しました。
23年度のワクチン売上見通し提供は出せないとのこと。
❌22年通期の調整後EPSは6.325(6.45から引き下げ)予(7.15)
❌22年通期の売上1000億ドル(予想1080)
❌22年通期のコロナ経口治療薬「パクスロビド」売上見通し
220億ドル(予261)
⛔22年通期のコロナワクチン売上は320億ドルを維持
(これまでのような上方修正なし)
ガイダンスがない企業の株は怖いですね、コロナ次第でしょうか。
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