EUはロシア産原油の輸入を、海上輸送もパイプラインも全てのロシア産石油の全面的輸入禁止を6カ月間で段階的に禁止する提案を明らかにしました。
石油は年内には輸入禁止メドでしたね。
制裁決定にはEU加盟全27カ国の同意が必要ですが、依存度が高いスロバキア、ハンガリーが適用免除を求めています。EUは遅くとも9日までには制裁第6弾をまとめたい考えなので、スロバキア、ハンガリーには23年末までの猶予期間を認める見通しです。
ここから各国にロシア産石油が流れていきそうな気がしますね。
EUの石油企業は中身が49.9%までならロシア産が入っていても、それはロシア産ではないと言ってラベルを貼り替えたりしてるようなので、抜け道も規制しないと一緒ですね。
ロシアは制裁を受けていますが、ロシアの通貨ルーブルは4日の取引でドルとユーロの双方に対し約2年ぶりの高値と強いです。
ドルより強いなら世界最強通貨じゃないかと考えてしまいます。
EUはロシア最大の銀行のズベルバンクやモスクワ信用銀行、ロシア農業銀行を国際銀行間通信協会(SWIFT)から排除することも提案しました。 今まで何やってたの?って感じですが。
天然ガスはどうなるのでしょうか。
<中国ロックダウン状況>
上海では、コロナ検査での陽性者と濃厚接触者を全員隔離する厳格な措置にもかかわらず、感染が止まらず、5週間にわたるロックダウン解除が遅れています。
2日5669人、3日4982人と減少はしています。
当局はロックダウン解除は市中感染がゼロになってからと言っています。なかなかの無理ゲーのような・・。
北京では上海のようにならないように数十カ所の地下鉄の駅やバス路線を閉鎖しています。プチロックダウンです。
中国発の世界の供給網の混乱と経済縮小は続きます。
今日は中国ロックダウンにもかかわらず原油価格上昇です。
原油、天然ガス価格は上昇し、特に天然ガスの上昇がひどすぎます。米国の天然ガスはほぼ14年ぶりの高水準です。
米国での天然ガス生産は減少しており、貯蔵ガスは昨年の今頃より21%減少しています。 石炭価格の上昇も天然ガスの急騰に拍車をかけています。
<BPの決算>
英エネルギー大手のBPは3日に発表した決算で、ロシア事業の撤退で約3.3兆円の損失を計上し約2.7兆円の赤字でした。
2月下旬にロシアのウクライナ侵攻を受けて、露国営石油大手ロスネフチの全保有株式19.75%を売却すると発表していました。
ただし、ロスネフチ関連の損失は会計上だけで現金の流出はなく、実質的な最終利益は約8000億円です。
石油・ガス価格の高騰により四半期ベースで過去10年での最高益です。
エネルギー企業は損失があっても利益が出る状況です。
株価は2日間で10%以上上昇しました。
コメント