今日は非農業部門の雇用統計発表がありました。
前回の6月は39.8万人増で、今回は予想24.9万人増のところ、結果52.8万人と2倍近く上回り、失業率は3.5%と完全雇用。非常に強い結果でした。 利上げで労働市場減速していません。
これでソフトランディングできるかも?という考えが強くなります。
(黒人の失業率が0.2%上昇して6%というのが気になります。FRBが気にしてますからね。)
火曜に発表された、JOLT米求人件数、6月は1069.8万件に減少し昨年9月以来の低水準でした。
・FRBは求人が下がっても失業率は少ししか下がらない考え。
・債券投資家は求人が下がれば失業率も同様に下がる考え。
このため、景気後退でも株式投資家はソフトランディング期待で株買い。債券投資家は普通にリセッション想定で債券買いでした。
今後、債券投資家の考え方が変わってくるかもしれません。
今日は金利上昇してます。
パウエルさんの伝書鳩のニックさんはFRBは早期の利下げができず、長期的な金利上昇が続く可能性が高くなりそうとツイートしています。
さらにQTが9月からMBS600億ドル償還に加速するため、1年で25~50bpの10年債利回り上昇効果はあります。 4%行くかな?
特にハイテク、ハイグロ、フィンテックは危険かもしれません。
中国株とドル円もね。
今日は、米国経済はタフすぎて、インフレとの戦いは長期化という答えが出ました。
もう半分の答えは来週水曜21:30発表のCPIです。
7月CPIの予想は前月比+0.3、前年比8.8%、コア前月比+0.6%、コア前年比+6.1% インフレ率のうち1/3くらいを占めるエネルギーは7月に下がったので、総合では下がりそうですけどね。
CPIが予想よりも大きく低下していれば株価は上がると思います。6月の住宅経済指標はケースシラー住宅価格、新築・中古住宅販売関係は減速しています。インフレ率のうち住居費はコアの半分くらいを締めます。
コアは前月比+0.6%と高い数値です。
予想を上回るような数値となると、今まで株式投資家が楽観視していた分、大きな下げが来る可能性があります。
今後は
・株式投資家のソフトランディング期待継続。
・債権投資家のインフレ長期化懸念による債券売り。
でしょうか。
債券投資家によって金利が上がる側になるので、金利7,業績3の株式にはかなり部が悪いです。
8月はFOMCがありません。代わりに8/25~27にワイオミング州ジャクソンホールにて毎年開催されている経済シンポジウムがあります。 世界が注目するイベントです。
ここでパウエル議長が9月以降の利上げやインフレ対応についてどのような見方を示すのか注目です。
今回の雇用統計結果により、FRBは賃金上昇に強い危機感を抱いたと思います。
利上げで住宅の指標は弱くなりましたが、最後に賃金インフレが残りそうです。やはり昔から言われているように賃金インフレは根が深い。
企業の増収分がインフレに食われて結局何をしているかわからない70年代後半から80-年代初頭のような時代になる懸念があります。
雇用と物価の安定を目標とするFRBは雇用は強いままで、物価高は続いているため、もちろん利上げを強めます。
9月の75bp利上げ予想が昨日の4割から一気に7割に上昇しました。
利上げが実体経済に効果を与えるのは半年から1年後と言われているので、3月利上げ開始なので、8月雇用統計では違う景色が見えるかもしれません。
今日は金利爆上げでナスダックやSP500は下がりましたが、ラッセル2000はソフトランディング期待からか敏感に反応しました。
週末に台湾周辺での軍事演習でおかしなことにならないかも心配で、手仕舞もあるのかな? プーチンさんみたいなことはしないと思うけど。
中国はペロシ米下院議長と近親者への制裁を決定しました。
中国は訪台を最大限に活かそうとしています。結果的に中国に今まではできなかった台湾包囲の大々的な軍事訓練を堂々とやる機会与えてしまっています。
今のところ軍事株は上がってませんから、今週は何もないかな・
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