米2年債と10年債逆イールド、40年ぶりの大きさも-ストラテジスト
米経済がリセッション(景気後退)入りに近づくのに伴い、米国債利回り曲線のうち重要部分の逆イールドが1980年代初頭以来目にすることのなかった大きさにまで、さらに拡大するリスクがあるとの見方をオールスプリング・グローバル・インベストメンツが示した。
今日は2年債と10年債の逆イールドは42bpです。
オールスプリングのストラテジストは2年債利回りは上昇し、今後半年で100ベーシスポイント差に広がる予想。
参考ですが、80年代初頭に200bp強にまで拡大したときは、ボルカーFRB議長が14.8%のインフレを退治するため、金利を20%に引き上げました。
来週のFOMCで75bp利上げされ、FF金利は3月に4.5%前後に引き上げられてピークと見込まれています。
2年債利回りは4~4.5%に上昇し、10年債利回りは3%に低下し80年代規模の逆イールドとなる公算が大きいとの分析です。 つまり、完全なリセッション。リセッション前には必ず暴落が来ます。 3月に金利ピークならその前に暴落があるかもしれません。 過去にリセッションした時の高値からの暴落平均は39%。今はまだ半分です。
バンクオブアメリカは、FRBの政策が転換し企業業績の上方修正が織り込まれない限りダメで、インフレショックはまだ終わらず、SP500は10月に3,020ptsで底打ちすると予想しています。
FRBメンバーの6月時点での金利ピーク見込み平均は3.4%でしたが、CMEフェドウォッチでは現在4.5%。
FFレートは銀行利息と同じと考えられるので、リスクなく儲かる貯金が魅力的になり、株から資金流出が止まりません。
この乖離に対し、パウエルさんが何と言うか気になりますね。
また、CPIは8.3%でFFレートをいくら上げても追いつきません。この差をトークで埋めるなら強い言葉もありえます。
失業率がたったの3.7%で、株もそんなに下げてない今ならパウエルさんも言いやすいかも。
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