ノーベル経済学賞者は不況じゃない!
リチャード・セイラーは、アメリカ経済に「不況に似ている」とは何も言わない (cnbc.com)
今日、GDP第2四半期改定値の発表があり、速報値の▼0.9%から▼0.6%へ上方改定されました。
そして、もしかしたら世界一説得力のある人が米国経済は不況とは言えないと発言❗️ インフレ見通しについても発言がありました!
これで今日は株価上昇かな?
2017年にノーベル経済学賞を受賞した経済学者のリチャード・セイラー氏は、米国経済は弱さよりも強さの兆候を示していると述べました。
彼の研究内容は、経済理論によれば一見不合理に見える意思決定を人々がどのように行うかについてです。
経済成長スピードはインフレよりも若干遅いだけのため、米国は2四半期連続でGDPがマイナス成長だったが不況と表現するのはおかしいそうです。
不況は見当たらない。失業率は過去最低で、空室率は過去最高にいいため強い経済に見える。長い人生の中でどの不況とも違う。
インフレの一部はウクライナ戦争、中国サプライチェーン問題が原因なので、一方または両方が緩和されれば、インフレは鈍化する見通しです。
パウエルさんもジャクソンホールで同じようトーンだったりして。
ついでにジム・クレイマーは6月の安値が株式の永遠のボトムになると信じていると述べました⭐️
経済指標を見てても、最近は粘り強さを感じることが多いです!
今日の1週間の新規失業保険申請件数は前週比2000件減の24.3万件で予想25.3万件を下回っています。
ただし、すごいペースで利上げが続いています。カンザスシティー連銀のジョージ総裁は当面は4%を上回る地点にもっていく必要もありと発言。ブラード総裁も年内金利目標値は3.75-4%とのこと。
本格的に効果が出るのはこれからです。
米国内の自動車ローン平均額は第2・四半期に4万ドルになり過去最高です。
30年固定住宅ローン金利急上昇
そして、あーあ、30年固定住宅ローン金利は平均5.55%と、前週の5.13%から急上昇! 6月半ばの1週間を除くと、今回の上げ幅は2013年以来の最大です❗️
インフレ長引きそう❗️
利益マージンを示す指標が1950年以来の最大
米企業利益が急増、利益マージンの指標は1950年以来の水準に上昇 – Bloomberg
そして、米企業の利益マージンを示す指標が1950年以来の最大。顧客に請求する価格が、生産や労働のコストを上回るペースで上昇!
利益マージン総額の指標である非金融企業の粗付加価値(GVA)に占める税引き後利益の比率は、4-6月(第2四半期))は15.5%に1-3月期の14%から改善。1950年以来の高水準。
4-6月の実質GDP改定値は、個人消費の上方修正を受けて速報値から上方改定ですが、前期比マイナス。
一方で4-6月の実質GDIは1.4%増加。前四半期の1.8%増から鈍化。GDIは国全体の経済規模を所得面から計測した指標です。
理論的に両指標はほぼ等しくなるはずですが、ギャップはかなり大きいようで異常です。
GDPは、上期に経済急失速を示唆ですが、GDIは緩やかな景気減速。高インフレ VS 強い労働市場と個人消費で、リセッションを巡る議論は複雑になりました。
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