雇用統計発表!
米国経済が利上げでキッチリ鈍化へ向かい、利上げペースのテーパリングが近づいているのかを観測できる、大事な雇用統計の発表がありました!(拍手!)
10月の雇用者数を米国労働統計局が発表!
10月の非農業部門雇用者数は26万1000人増加し、失業率は3.7%に上昇しました。
えっ? そして前月の26.3万人が31.5万人に上方修正されました! 乖離が大きすぎてプチ混乱。なら今回の予想低すぎでしょ! 来月も改訂あるかと疑心暗鬼。
✅非農業部門雇用者数
前回31.5万人 予想20万 結果26.1万増 予想超えでも鈍化、利上げ見直し期待で株価に⭕
✅失業率
前回3.5% 予想3.6% 結果3.7% 予想超え,かつ加速。利上げ見直し期待で株価に⭕
✅平均時給前月比
前回+0.3% 予想+0.4% 結果+0.4% インフレ加速で❌
✅平均時給前年比
前回+5.0% 予想+4.7% 結果+4.7% 鈍化で⭕
✅労働参加率 前回62.3% 結果62.2%
労働者に対する需要が引き続き強いですが、雇用者数は前月から減り、失業率は若干高まりました。
ならば経済鈍化で株価には利上げ見直し期待でプラスです。微妙な数値の変化なのはちょっとガッカリですけどね。インフレと長いお付き合いになりそうです。
FRB番記者のニック・ティミラオスさんは、賃金は上昇も低下もしていない。何とも言えない。今回は中立で、来月もう一度指標を確認する必要があるとの見方です。
注目の平均時給は前月比で加速ですが、前年比では鈍化しました。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-04/RKSR3MT0G1KY01?srnd=cojp-v2
昨日の記事ですが、ブルームバーグから、『米ハイテク大手が採用にブレーキ-アップルほぼ停止、リフト人員削減』と記事。アマゾンも採用停止します。
経済NEWSと失業率結果の差が大きいので来月は大きく低下しそうに感じます。
そして、米国経済の鈍化を市場は感じ、いろんなところに潮流の変化が生じているので、幅広く見て行きましょう。
✅FOMC後は、米財務省発表の実質金利の5年物が1.62から1.82に急上昇していました。
企業業績と逆相関なので、株価にはマイナスです。
✅昨晩は雇用統計を受けてドル指数は大きく下がりました。2020年3月以来の下げ幅です!
✅ドル円は146円台へ
米2年債と10年債の逆イールドは1980年代初頭以来の幅に拡大中です。
その他の指標を見てみます。
✅セントルイス連銀が発表する米国個人クレジットカード負債額の推移ですが、右肩上がり一直線です。来週は火曜引け後にアファーム決算ですが、心配になってきました。
✅住宅建築業者協会(NAHB)住宅建設業社の景況感の住宅市場指数(HMI)はすごいペースで下がっています。 家具、家電など幅広く影響します。
パウエルさんは住宅市場が悪化しても経済は耐えれると言ってましたが、急激です。コロナ直後に迫っています。
50切ったら縮小ですが、38しかありません。
パウエルさんはQTを続けると言ってましたが、この経済状況をみて、リバースレポを9月末から減らしてるんじゃないかと思います。 リバースレポは銀行からFRBがお金を借りて現金を市中からなくすことです。 2兆ドルくらいやってました。9/26からマネーサプライが上昇しています。 ステルス緩和です。
ただ、ドル円の流れがなぜ変わらなかったのかというと、中央銀行が直接供給する現金量のマネタリーベース日米比は、前年比で拡大中で10月は最大でした。 まだまだ円多すぎ、ドル少なすぎで2007年ぶりの水準。 今日から流れ変わるか?
11/10木曜22:30発表のCPI消費者物価指数の市場予想は、
✅総合前年比 前回8.2% 予想8.0%
✅コア前月比 前回0.6% 予想0.5%
で、いづれも鈍化予想です。 これも微妙な鈍化ですけどね。
流れは変わりつつありますが、一進一退です!
FRBの方針転換で動きますから、観測を継続します!
🌟本日の金利・指数・VIX🌟
冬時間になったら、指数の終値お伝えできるかな~?
指数は全上げ! 金利は短期が下がり、長期が上がりました。
昨日は2年債利回りが一時5.1%超えて終わったかと思いましたが、需要があるようです。 ヒートマップや指数にはあらわれませんが、ハイグロはひどいです。
失業率低下からか、実質金利5年は1.82から1.72に下がりました。よって株価上昇です。
あら?テスラが下げてら、ツイッターが既に広告停止が多くて減収らしいけど関連ないよね?解雇60日前通知を義務付ける連邦法および州法に違反したとして、Twitterに対して同社現社員・元社員5名から訴訟もうけています。
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