8月雇用統計31.5万人増
結果はパッと見では、雇用者数は予想を超え、失業率はまだ低く、平均時給も高止まりと強い結果に見えます。
雇用はパンデミック前の水準を24万人上回っています!
賃金の伸びは前年比で横這いなので賃金インフレがこれ以上は悪化しないと想像させてくれますが、前月比では+0.3%で微妙ですが需給が均衡しつつある兆し。
「慎重ながらも楽観的」な見方が広がりました。
労働参加率の改善により失業率は悪化し、上昇に転じたため、労働市場減速への懸念は少し高まりました。
とは言え、まだまだ完全雇用状態なのでFRBの利上げは強烈に来ると思います。
バイデン氏「米インフレ緩和の可能性示す兆候」、雇用統計受け | ロイター (reuters.com)
バイデン米大統領は雇用統計を受け、「雇用増加、賃金上昇し、人々は仕事に復帰。過度な期待はしないが、インフレが緩和し始めている兆候を確認している」と発言しました。
🌟雇用統計を受けての金利・指数・VIX🌟
8月の堅調な雇用統計はめちゃめちゃな悪化ではなかったため、FRBの積極的な利上げ懸念を和らげることができませんでした。
しかし、雇用統計を受けて金利は下落です!
株価下がったのにVIXも低下! 最近こんなの多い!
債権投資家は景気悪化を先取りに動き、安全資産の債券が買われました。
失業率が3.5%から3.7%に上昇したことで、労働市場の減速が示唆されたためと思われます。
9月FOMCの利上げ予想は昨日の74%から56%へ大きく低下しました。 債券投資家は反応しすぎでしょ!
おかげで指数は寄付きから上昇しましたが、1:00くらいから下落していきました。
ヒートマップは今日も赤い! エネルギーは反発しました。
株価下落は債券利回りが上昇したからと言うわけではありません。 FRBの発言から考えると、インフレが退治されるまで強い利上げが想定されますからね。
月曜はレイバーデーでお休みで、火曜からは夏休みも終わり、機関投資家が本格参戦のため、今日はポジション調整もあったのではないでしょうか。
雇用統計はサプライズなし!
CPIの予想
今後は9/13の消費者物価指数、9/22のFOMCで方向感が変わる可能性があります。
消費者物物価指数の前年比では7月は8.5%で8月分の予想は8.7%で悪化。
しかし、エネルギー価格を月足で見ると、
・原油▼12%
・ガソリン▼22%
・天然ガス+11%
そのため、前月比では予想▼0.1%と鈍化予想です。
CPIは予想を超えれなくても前月の+1.3%からは確実に鈍化するため、少し楽観視しています。
予想より大きく下がっていればサプライズです。あるかもね!
コアは前月比+0.3%予想で横這い予想です。
住宅は売れなくなっても価格は高止まりですが、徐々に下がってきています。
不動産サイト運営レッドフィンによると住宅販売の平均成約価格が約1年半ぶりに希望価格を下回りました。
原因は住宅ローン金利の急上昇で住宅購入が厳しくなったから。
8月28日までの4週間で希望価格に対する成約価格は平均99.8%に低下。100%を下回ったのは2021年3月以来です。これもCPI鈍化につながりそう。
10月はFOMCはなく、11月は中間選挙ですから
今月の発表のCPI、FOMCも重要です。
中間選挙前に株価は下げたくない政府、株を下げてインフレを退治したいFRB! FRBが折れるかな? ポールボルカーはムチャクチャやったぞ!今回はやるよね?
ニックさんは利上げはパウエルさんがどれだけのスピードで経済を減速させたいかによるとツイートしてますね。 株式市場は葬式状態なのでダイナミック希望です! アメリカ国民も長い間苦しむのは嫌じゃないかなと思うけど、実際どうなんだろう?
あと、日本にしてみれば、雇用や賃金が強いと、円安ドル高がさらに進むと懸念されていましたが、雇用統計後はドル円は下がりました。 140.2
ただし!ドル指数は上昇を強めています。109.6
CPIまでドルの強さは止まらなそうです。
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