2022.9/16.米小売売上高、8月は予想外に増加でも実は‥

米国(経済指標共)
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米小売売上高、8月は0.3%増-市場予想0.1%減少
米小売売上高は8月、市場予想に反して増加した。7月分は下方修正されて減少となった。歴史的な高インフレの中で、モノに対する消費者の需要は広範囲に持ちこたえているが、鈍化の兆しも示唆される内容となった。

小売りには注目です。 なぜなら、米国GDPの7割が消費だから! 米経済の心臓です。

小売売上高は前月比0.3%増、予想は0.1%減だから予想よりよかった! ガソリン除いたベースは0.8%も増えました。

 飲食店と自動車ディーラー、建材店、ガソリンスタンドを除いたコア売上高は前月比▼0.3%

 ただし、この数値はいつもインフレ調整がされていません。

インフレ分はゲタを履いた数値です。

 今は40年ぶりのひどいインフレです。

CPI消費者物価指数8月は前月比+0.1%、コアは+0.6%でした。

ということは、インフレのコア上昇分+0.6%を差し引くと、▼0.3%のコア小売り売上は、実はもっとマイナスってことになります。 消費は数字以上に弱いのでは? 総合はまあまあですが。

よかったのは、自動車ディーラー、食料品、飲食店。

下がったのは節約される家具店や健康用品店。それとアマゾンなどの無店舗小売りとガソリンスタンドです。

 市場参加者は早く景気が悪くなって、早くFRBに利下げしてもらいたいと思ってるので、悪い結果はいいNEWS!

 だったけど、パウエル議長は経済が悪化してもしばらくは金利を下げずに据え置くと言ってるので、しばらく続くであろう地獄を想像するとツラい状況です。

 21:30に発表があり、SP500は寄付きで窓をあけて下がり、一旦反発しましたが、引けにかけてジワジワ下がりました。

市場参加者もリセッションでも利下げはおあづけだよね~と思ったのかも。

あと今後の景気見通しとして、ニューヨーク連銀製造業景気指数 09月とフィラデルフィア連銀景況指数 09月の発表がありました。管轄区域の景況感や経済活動状況を指数化したものです。

数値がマイナスだと不況です!

フィラデルフィアは結果▼9.9で予想よりかなり悪いし大きなマイナスです。前回6.2 マイナス圏に沈んだのは過去4カ月で3回目。

NYは予想よりかなりいいけど▼1.5 前回▼31.3よりかなり改善されました。 差がすごいけど、フィラデルフィアの方が重要みたいです。どちらも不況です。

 来週のFOMCで0.75%以上の利上げは確定的なので、リセッションに向かっているのは間違いありません。

 まだ株価は下がると考えられます。

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